どうしてこんなことになったのだろうと、誰もが思った。
闇を祓い光を与えた暴君。
森を逃げ出て道を求めた狼。
魔女を愛した愚かな魔法使い。
闇に沈み光に焦がれ
道を無視して森に迷い
人を愛して愚かになった
私。
あの時代、私達は神を信じた魔法使いだった。
友を信じた子供だった。
愛を信じた人間だった。
そしてそれらが災いを呼んだ。
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