アニメ「輪るピングドラム」の生存戦略シーンのパロディです。
時間軸的には翼闇九章でメルが推理をした日の夜。
メルがプリンセスオブクリスタル様、
香月が冠葉、
そして美袋くんが晶馬ポジションです。
参考にしたのはピンドラ1話から5話までです。つぎはぎです。



メル「生存――――― 戦略――――― !!!」
(♪ROCK OVER JAPAN)
メル「きっと何者にもなれないお前たちに告げる!」
美袋、香月「あれっ? あれっ? あれーっ?」
メル「翼闇回避ルートを手に入れるのだ」
美袋「何言ってるんだよメル…!」
メル「メルカトル鮎であると同時に、私は龍樹頼家でもある。今鏡家、ひいてはツァーリの血を引く者だ」
香月「……あのシルクハットだ……!」
美袋「えっ?」
香月「あのシルクハットが、あいつを操っているんだ!」
美袋「そんな! あれはメルが大学時代からずっと愛用してるものだよ!」
香月「そっか。(さすがに騙せなかったか……)」
美袋「メル、こんな大がかりなイリュージョンもうやめようよ!」
メル「あん?」
美袋「だって、翼闇とか、ツァーリとか、馬鹿げてるよ! 君は漂泊の銘探偵メルカトル鮎だろ……!」
香月「そうだよ兄さん、いくら一人っきりで蒼鴉城にいるのがつまらないからって、こんなイリュージョンで遊んでたら、社会復帰出来なくなるぞ!」
美袋「えっ兄さん!?」
香月「あ、始めまして、メルカトルの弟です。兄がいつもご迷惑おかけしてます」
美袋「ええーっ!?」
メル「そこの馬鹿は置いといて話を進めるぞ。私は今鏡家の正当な後継者だ」
香月「……いつ気付いた?」
メル「私は銘探偵故に常に囁かれているんだよ」
香月「名探偵が超能力やら幽霊やらをあてにしだしたら洒落にならない。やっぱり君には銘探偵がお似合いだよメルカトル。名探偵役は木更津に任せておくといい」
メル「君の名探偵萌えが重傷なのはよくわかったが、怠慢はどうかと思うね」
香月「どういう意味だ?」
メル「はは、私に知らないことなどないさ。銘探偵故に常に囁かれているからね」
香月「それはさっき聞いた」
美袋「そっ、それよりメル、翼闇回避ルートってどういうことだよ!」
メル「そのままの意味だよ、美袋くん。明日、私は祖母に殺されるんだ」
美袋「そんな……! どこにあるんだよ、その回避ルートっていうのは!?」
メル「簡単なことだ。明日、午前八時十分までに蒼鴉城に来い。それで翼闇ルートは回避される。……多分な」
美袋「ちょっ、なんだよ多分って」
メル「なんだ、気に食わないのか。私がどうなってもいいのだな。きっと君が殺してくれると思っていたのに」
香月「ふうん。案外度胸があるんだな。見直したよ」
美袋「君は蒼鴉城にいるんだろ!? 頼む、メルを助けてやってくれ!」
香月「嫌だよ。そうしたら犯人を指摘しないといけないだろう。私はそれが嫌だから陰に回っているというのに」
美袋「さすがメルの弟、揃いも揃って鬼畜生だな」
香月「一緒にしないでくれるかな。私は名探偵木更津悠也の助手であって、あんなタキシード銘探偵の弟だなんて事実は闇に葬り去りたいんだ」」
メル「黙って聞いてれば、たかが名探偵萌えの分際で勝手放題言ってくれるじゃないか。いいからさっさと親愛なる絹代お祖母さまにお目通りして来たまえ」
香月「だからしないって言ってるだろう。同じことを二度も言わせないでくれ。頭がどうかしたんじゃないのか」
メル「どうかしてるのは君の方だ。このストーカーのド変態助手め」
美袋「……ストーカーなんて、冗談だろ」
メル「残念なことに冗談ではなくこの男は変態なのだよ、美袋くん」
香月「君に言われたくない」
美袋「(小声で)……わかる」
メル「ぺっ。私に口答えするとは汚らわしい。この脳味噌ド腐れゲロ豚ビッチ男が」
香月「そっ、そこまで言うことないだろおおお――――― !」(落ちる)
美袋「うわ……。この外道」
メル「外道上等!」
美袋「今時ヤンキーかよ……それって古くねえ――――― !?」(落ちる)
(♪ちゃちゃっちゃっちゃちゃーん)
メル「生存戦略しましょうか」





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2011.12.31
ピンドラ本編でパロは難しかったので、
クリスタルワールドの部分で遊んでみました。
楽しかったです。
メルカトル様のスタイリッシュ脱衣が見たいです。